リーダーズアカデミー・嶋津

「部下を動かそうと思うのは大きな間違い」 
「そもそも人を動かそうと考えること自体
チャンチャラおかしいですよ。」

私はあるセミナーに出席した質問の回答に 
金属バットで頭を「ガツン」と殴られたような
衝撃を受けた。 
「部下を意のままに動かせるだろうか?」 
ということばかり考えていたのだが、
その考え方自体が間違っていたのだ。

「上司というのは、部下が自ら動こうとする
環境を作ることが大切なのです」 
上司になる人は、少なからず能力や業績が認められて、
そのポストを与えられているもの。 
だからこそ自分のやり方や考え方に
自信を持っていることが多い。

でも、よく考えてみると、
自分が部下時代に積極的に動いていたということと、 
目の前の部下が動かないということは、
決定的な違いがある。 
それは、部下が自らの選択によって、
納得して意欲的に行動しているかという違いだ。

上司は自分の方法を押し付けるのではなく、 
部下自身が納得した目標を立てられるように
サポートすることで、 
部下は命令されて動くよりも、
自らの選択により納得して動いた方が
何倍ものパワーを発揮する。

あなたは、部下に自分の正しさを主張し、
部下の納得感を無視していないだろうか。